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2020/10/05 14:46

令和2年、大田市の年1回の神楽大会「白銀の舞神楽大会」が新型コロナウイルスの流行を受けて、延期の末に中止となりました。
以降、春祭り、夏祭り、秋祭りとほぼすべての神楽奉納、観光公演なども中止となり、大田市内の神楽団体は活動の機会を失いました。

6月末の時点では公演の予定がないため多くの団体が稽古も中止していました。
子供や高齢者を含む幅広い年代が活動していることからの心配や、職場によっては地域行事等への参加を見合わせる指示が出ていることなど活動継続には厳しい状況が続いています。

8月からの三瓶西の原での神楽公演の機会を頂き、活動を再開した団体がある一方、未だに稽古も含めて自粛している団体もあります。
石見銀山神楽連盟の事務局としましては、このままでは活動を再開できない団体が出てくるのではないかと危惧しています。
神楽団体の収入不足は車両や練習場などの費用がある団体には重くのしかかりますし、今年の衣裳などの発注がないことは衣裳店などの神楽を支える業界全体の危機になっています。
そして何よりも心配なのは公演の目標が立たず団員のモチベーションが下がり離団者が出てしまうこと、長期休止をきっかけにお客さんが離れてしまうことです。

この度のオンライン公演が実現すれば、感染リスクに敏感にならざるを得ない団体でも活動を再開することができ、目標を持つことができます。
いつもお越しいただいていたお客様にも久しぶりに公演を見ていただくことができます。
遠方からの帰省をご遠慮されている方にもふるさとの神楽をご覧いただけます。
さらには今まで神楽をご覧になったことのない方にもオンライン公演をきっかけに近い将来、大田市を訪れていただくことにつながれば最高だと思っています。
神楽団体の収入になるということも大変大きな助けになります。
そして、オンライン公演ならではの解説などの追加情報やふれあいの時間を通して神楽団と皆様がさらに近づくきっかけになると思っていますし、そういう公演にしなくてはいけないと思っています。

皆様のお力添えをどうかよろしくお願いいたします。


石見銀山神楽連盟 事務局 河村隆弘


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