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2021/05/14 09:26

2021年6月13日(日)に第4回オンライン公演が決定いたしました。
出演する「土江子ども神楽団」と演目についてご説明いたします。

【土江子ども神楽団 】

年間、70回あまりあった神楽公演が、コロナ禍の中でほとんどなくなりました。神楽練習も緊急事態宣言に伴い、半年間は休養せざるをえませんでした。
こうした状況の中で、団員は卒業や中学進学で神楽から遠ざかる、さらに練習や公演など神楽に触れる機会もないため新入団員も入らない中で団員も減少、神楽団の消滅という心配も出てきていました。
そうした中で、石見銀山神楽連盟からオンライン公演の企画が立ち上がり、子供達の発表の場とそれを目的に練習するという機会を得ることができました。
団員たちは、久しぶりの公演を楽しみに水を得た魚のように生き生きと練習に励み、このオンライン公演に臨もうとしています。
今回の演目は、土江子ども神楽団員全員が出演できるようにとの思いで幼児や小学校低学年が小猿に扮して舞台に上がることのできる「頼政」と土江子ども神楽団のオリジナル演目の「金山姫銀山勧請」を舞います。
コロナ禍でなかなか神楽を舞えない悔しさをぶつけ、全力で舞いますので皆さんのご支援をよろしくお願いします。



【演目:頼政】

平安時代末期、 毎夜丑(うし)の刻に黒雲がわき出て、 御所・清涼殿の上を覆い尽くすと、 帝はひどくうなされました。 何者ともつかぬ相手の退治を命じられた弓の名手・源頼政が“南無八幡大菩薩”と念じ、 矢を放つと奇怪な獣・鵺(ぬえ)が姿を現します。鵺の逃げ込んだ東三条の森へと、頼政と猪早太は攻め込み激闘の末退治します。
源頼政の鵺退治を描いた神楽ですが途中に猿が現れ観客を楽しませるユーモラスな一面もある演目です。




【演目:金山姫銀山勧請(かなやまひめぎんざんかんじょう)】

土江子ども神楽団オリジナル 石見銀山にまつわるストーリーの創作演目です。
争いの絶えない石見銀山を憂えた守護大名の大内氏は、銀山奉行に使える大蔵大輔(おおくらたいふ)に銀山の争いを鎮め、安寧と繁栄をはかることを命じました。大蔵大輔は、夢でのお告げに従い仙ノ山に佐毘売山神社を建立し、鉱山の神様、金山姫命・金山彦命を勧請するための旅に金山師とともに旅立ちました。
途中深い山で狩人の嫗に化けた大蠎蛇(おおやまかがち)に毒を盛られ、黄金の国をさまよいますが、物部神社(もののべじんじゃ)の祭神に救われ、「十種の神宝(とくさのかんだから)」を授かります。旅を続けますが、道中また鬼神が現れ、戦いとなりますが「八握の剣(やつかのつるぎ)」「蛇比礼(おろちのひれ)」そして「ひふみの祓詞(はらいことば)」など「十種の神宝」の助けを借りて深山の鬼神の妖術を破り、退治し、旅を続け、比礼振山(ひれふりやま)の頂にある佐毘売山神社金山姫命から幣帛(へいはく)を授かり、石見銀山、仙ノ山へと岐路の旅につきました。



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